実は私は一回も自分の車を持ったことがありません。ずーっと父親の車を借りていました。この父親の車というのがくせ者でして、実は父親は自動車修理工場をやっていまして車は必須なのですが、この自動車修理工場というのが問題なんです。ここに働く人、基本的にどんな癖がある車、それこそ壊れている車でも意識することなく運転できてしまう技能を持っているんです。そこで、今まで当たった父親の車で変な車をあげてみますと(前にも書いたような記憶が)。
・オートマ車なのにアイドリングでエンストする車
一番最初に乗ったローレルですね。踏み込み式のアクセルでやたらアクセルが重い上に、アイドリング状態でエンストします。駐車場に止めようとパワステを切るとエンストします。料金所で停車するとエンストします。免許取り立ての頃だったので焦りまくったものです。停車状態で重いアクセルをある程度ふかしておかないとすぐにエンストしてしまうので、停止渋滞に巻き込まれると大変。停止状態では必ずニュートラルに入れてサイドブレーキ引いて、アクセルをあおっておく必要があります。バックはもっと大変で、先ほど書いたようにパワステをえいっと切るとエンストするので右足はアクセルをあおっておく必要があり、ブレーキは左足で踏む必要がありました。左足ブレーキを覚えざるを得なかったのはこの車のおかげ(?)です。
・ハンドルを離すと勝手に左に曲がっていく車
これはセドリックでしたか。本当にハンドルを離すと勝手に左に曲がっていくのです。左に寄っていくのではなくて、曲がっていくのです。したがって、直線では右側にハンドルを切りながら運転する必要があり、翌朝父親に報告したら、危ないね、の一言で済まされました。
自動車修理工場のひとたちって陸送が多いのでこういったことが自然にできるようになるみたいです。父親が出てきたのでもう一つお話しを。
その昔父親の車を借りて友人たちと旅行に行ったときのお話し。
父親:おぉ、ワイパーのブレードが古くなっていたから交換しておいたぞ
長距離と言うことで気遣ってくれたのだと思います。で、果たして旅行先でスコール並みの雨に見舞われた訳なのですが、
私:お、雨降ってきたじゃん、ブレード換えてもらっていてよかった
ワイパースイッチオン! 実際にはひねるわけですが。
私:おお、調子いいじゃん。うん、うーん?
なんと、ワイパーを動かしてすぐにドライバー側のワイパーが上がらなくなりました。ドライバー側完全に視界なし。まぁ、この頃にはなれていたもので慌てることなく近くのスタンドでワイパーのボルトを締め直してもらいました。
と、まぁ、こんな車ばかり乗ってきたので普通の車を運転するだけで感動していた時代がありました。
こんな私がおそらく最初で最後の新車購入するつもりでいる車種は、次回こそ公開します